抜型技術向上ブログCutting die technology improvement blog

【新技術】
スポンジゴムに代わる新しい跳ね出し機構による安定した加工の実現2022.06.22

抜型は、大きく
①ベース
②刃物
③製品跳ね出し の3つで構成されています。

今回は、製品跳ね出しに関する新開発のご提案です!
多くの抜型メーカーは、跳ね出しにゴム(スポンジ)を使用しています。

ゴム(スポンジ)による離型(製品はね出し)は
・劣化で反発力が減り製品が型にはまり込む → 生産性の低下、二度打ちによる型の破損
・劣化でボロボロになる、ゴムカス発生 → 製品へ転写、汚染 異物混入
・劣化に伴う交換の手間 → 生産性の低下
・厚み・製品が均一でないため、跳ね出しにばらつきが生じるなどの問題がありました。

今回、弊社では新たにスプリング式の跳ね出し機構を開発し、
お客様の使用でも高い評価を頂いております。

スプリング式なら、スポンジに比べ
・厚みムラがない均一な跳ね出し。
・使用・保管での劣化が無い
・製品に合わせて接触部の材質を変更可能(アルミ、樹脂、ゴムシートなど)

【他社型メーカー】
①ベース:ベニヤ(木)
②刃物 :トムソン刃物(金属)
③跳ね出し:ゴム(スポンジ)です。

【高橋型精】
①ベース:高硬度金属ベース(金属)
②刃物  :トムソン刃物(金属)/彫刻刃物(金属)
③跳ね出し:ゴム(スポンジ)/スプリング式跳ね出し(金属)

また、これまでは、ベニヤ+金属+ゴムと3つの異なる素材で構成されていたため、
リサイクルが難しく廃棄されていました。

一方、弊社の金属ベース+刃物(金属)+スプリング式跳ね出し(金属)と
全て金属で構成できるため、リサイクル素材として再利用できます。

これは製造メーカーとして、自分たちが製造したも製品の
使用後へも責任を持たなくてはならないと考えます。

さらに、今後も高い寸法精度の抜型をご提案します。