抜型技術向上ブログCutting die technology improvement blog

〈弊社と他社メーカーとの違い ①〉
「抜型刃物」について2024.07.18

抜型は大きく分けて、
・ベース
・刃物
・跳ね出し(スポンジ) 「3つの要素」で構成されています。

今回「刃物」についてご紹介します。

 抜型は、業界で一番シェアの大きい紙器・ダンボールをはじめ
真空成型、成型品、
不織布、ゴム・スポンジ、樹脂
そして弊社がメインとしている機能性フィルム・電極箔など幅広い分野の加工に使用されます。

 このため刃物は、厚み/高さ/形状(片刃・2段刃等)/コーティング等/メーカー等など
国内に100種以上に上ると推測されます。

 皆様が特に指示なく、現在の抜型メーカーに抜型を注文した場合、
一般的には∠42°通常刃物を使用されると思います(確認してみてください!)

 一方、弊社の精密抜型には、鏡面仕上 ミラー刃物∠30°を標準として使用しています。


 
 通常刃∠42°に比べて、
∠30°鋭角刃は加工が難しいですが、
通常刃に比べて切断抵抗の削減効果があり、切断面・品質が非常に向上します。

 さらに高い切断面・品質をご要望されるお客様向けは、
「超鋭角ミラー刃物∠27°」をご提案します。

 この刃物は、業界で最鋭角の刃物です。
弊社が特注製造している刃物で、他社抜型メーカーにはありません。

 また多層構造シート/粘着材シート加工が増えています。
この多層構造/粘着材加工向けに、1~2μミクロン「極薄非粘着コーティング」が非常に有効です。

このコーティングは、∠30°ミラー刃物 / ∠27°鋭角ミラー刃物の両方に対応できます。

 今回は、弊社が標準的に使用している「刃物」について御紹介させて頂きました。
先記している通り、100種に上る刃物があります。
加工材料に適していない刃物の抜型で加工されている場面を目にすることがあります。
これでは、中華包丁で魚を捌いているのと同じく良い製品はできません。

お客様の加工する材料に最適な刃物をご提案します。お気軽にお問合せ下さい。

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