抜型技術向上ブログCutting die technology improvement blog

【抜型/抜型技術】高精度「精密抜型」と一般的な「紙器抜型」の違い
「抜型」でも構造が異なります!2025.01.14

「レーザーでベニヤに溝を加工」して刃物を入れる
一般的に言われている抜型(トムソン型/ビク型)の作り方です。

一方、弊社の精密抜型は、
「ワイヤーカットで金属に溝を加工」して刃物を入れてつくります

他社:ベニヤ → レーザー
弊社:金属 → ワイヤーカット

ベースの材料だけではなく、加工する機械が違います!

素材自体バラツキがり、厚みが均一でないベニヤ
一方、弊社の精密抜型の金属ベースは、研磨加工により厚みを一定に管理

またワイヤーカット加工前に、ダイヤルゲージで平行/直角を
1/1000㎜単位で調整、確認します。

 

(上記写真)
ベニヤにレーザー加工で溝を加工した状態(刃物 組み込み前)です。

目視で分かると思いますが、溝幅にバラツキがあります。

 皆様は普段、刃物が組み込まれた状態の抜型をご覧になっているので、

あまり注目した事は少ないと思いますが、ベニヤ種類・厚みにに関係なくレーザーで
加工する際に、溝幅のバラツキは必ず発生します。


一方、ワイヤーカットの溝幅は1/1000㎜単位で加工できます。
(90度曲げ部の内側は、45°逃がした設計しています)



【紙器抜型】直角/平行調整が難しく、厚みにバラツキがあるベニヤ抜型

【精密抜型】直角/平行を調整、測定した研磨した金属ベース抜型

寸法精度が求められる精密抜型において、従来ベニヤベースでは難しいのが
ご理解頂けると思います。

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