抜型技術向上ブログCutting die technology improvement blog

【抜型技術】微細な彫刻トムソン抜型“できない”を“できる”に変える!
― 広がり続ける活用分野 -2025.12.02

当社では長年にわたり、
「トムソン刃物では、曲げ加工が出来ない精密形状の実現」という課題に向き合ってきました。

その取り組みの中で培ってきたのが、
形状の一部を彫刻ブロックに置き換える「彫刻トムソン」という、ハイブリッド型構造です。

微細形状や高い寸法精度を、金属ブロックの組み込みによって実現し、
これまで“不可能”とされていた形状にも多く対応して参りました。

必要な部分のみ彫刻ブロック化する方式は、全面金属加工に比べて
コストを抑えつつ高精度を確保できる点で高く評価され、多くの抜型でご利用頂いております。

彫刻トムソン型事例

かつては主に光学系フィルムの抜き加工で利用されていましたが、
例えば、電池・バッテリー分野や医療分野の精密部材、さらにはパッケージ業界の繊細な加工など、
多岐にわたる製品で採用されており、現在ではその活用範囲が大きく広がっています。

彫刻ブロックとトムソン刃の合わせ構造に「特許」取得しております
必要に応じて合わせ目への溶接加工を行うことで、耐久性を高めることも可能です。

彫刻ブロックには非粘着コートを含む各種コーティングの適用が可能で、
非粘着コートを施したトムソン刃との組み合わせ実績もあります。

粘着材・フィルム加工においては特に効果を発揮し、より幅広い用途への対応を後押ししています。

当社はこれからも、多様な業界のお客様が抱える「通常の刃型では難しい」という課題に寄り添い、
最適な提案と技術でお応えしてまいります。

彫刻ブロックを活用した抜型にご興味がありましたら、ぜひ一度ご相談ください。

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