抜型技術向上ブログCutting die technology improvement blog

【抜型技術】1年間の実証実験!抜型寸法は抜型ベース材でどう変わる?ベニヤ・WPB・金属ベース比較2026.03.17

ベニヤ・コーティングベニヤ・金属ベース 1年間の経時変化の測定・比較

ベニヤベースを使った精密抜型には、
反りや伸縮といった経時変化による寸法安定性の課題があり、
この点についてはこれまでの記事でも取り上げてきました。

 今回は、1年かけた実証実験です
・ベニヤ
・コーティングベニヤ・
・金属ベース(アルミ)
の3種類を対象に、

 寸法変位経を比較した結果をご紹介します。

■ 検証概要



ベースサイズ500mm×280
保管場所:恒温恒湿室(23℃±2℃)
期間:1年間
内容:両サイドに刃物を挿入して、1年間、毎月距離(変位)を測定
   測定箇所上①・中②・下③(図面) 

■ 測定結果

● ベニヤ(シナ)

最大で約0.3mm以上の変位発生するなど、
経時変化の影響を強く受ける結果となりました。

●コーティングベニヤ(WPB)

通常ベニヤよりは安定していますが、変動が見られます。
湿度や環境の影響を受けやすい点は否めません。

● 金属ベース(アルミベース)

最大変異±0.02mm以内に収まり、
最も高い寸法安定性を示す結果となり、極めて微小な変位にとどまりました。

ベース材の経年変化比較(グラフ・数値)

 

■ まとめ:金属ベースは年間を通じて高い寸法安定性を維持

不安定でぐらつく作業台の上に置かれた高精度の光学顕微鏡では、
安定した測定結果は得られません。

ベニヤベースの精密抜型も同じです。
刃がどれほど精密でも、ベニヤが湿度や経時変化で伸縮・反りを起こせば、
精度は維持できません。

だからこそ寸法変動の少ない 金属ベース抜型 が、
安定した品質を実現する最適な選択肢となります。

お問い合わせ