当社では長年にわたり、
「トムソン刃物では、曲げ加工が出来ない精密形状の実現」という課題に向き合ってきました。
その取り組みの中で培ってきたのが、
形状の一部を彫刻ブロックに置き換える「彫刻トムソン」という、ハイブリッド型構造です。
微細形状や高い寸法精度を、金属ブロックの組み込みによって実現し、
これまで“不可能”とされていた形状にも多く対応して参りました。
必要な部分のみ彫刻ブロック化する方式は、全面金属加工に比べて
コストを抑えつつ高精度を確保できる点で高く評価され、多くの抜型でご利用頂いております。
彫刻トムソン型事例
かつては主に光学系フィルムの抜き加工で利用されていましたが、
例えば、電池・バッテリー分野や医療分野の精密部材、さらにはパッケージ業界の繊細な加工など、
多岐にわたる製品で採用されており、現在ではその活用範囲が大きく広がっています。
彫刻ブロックとトムソン刃の合わせ構造に「特許」取得しております
必要に応じて合わせ目への溶接加工を行うことで、耐久性を高めることも可能です。
彫刻ブロックには非粘着コートを含む各種コーティングの適用が可能で、
非粘着コートを施したトムソン刃との組み合わせ実績もあります。
粘着材・フィルム加工においては特に効果を発揮し、より幅広い用途への対応を後押ししています。
当社はこれからも、多様な業界のお客様が抱える「通常の刃型では難しい」という課題に寄り添い、
最適な提案と技術でお応えしてまいります。
彫刻ブロックを活用した抜型にご興味がありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
