抜型技術向上ブログCutting die technology improvement blog

火造り刃 - 彫刻刃型 

②寸法精度比較2019.11.14

火造り刃と彫刻刃型の比較、第二弾は刃先寸法精度の比較です。

火造り刃は刃先を手作業で仕上げるため、寸法精度や刃先品質に課題があります。
同じ設計寸法刃型を作製、二次元測定機にて測長・比較しました。

(単位:mm) 火造り刃 彫刻刃型
MAX値 0.151 0.012
MIN値 -0.100 -0.004
RANGE 0.251 0.016

※12箇所の寸法測定結果です。

設計寸法値に対しての偏差最大値・最小値、またバラつき範囲の比較です。
火造り刃では0.2mm以上のバラつきが発生しています。
また、同形状リピート型でも寸法バラつきが大きくなります。

一方、彫刻刃型は0.016㎜と1/100mm寸法公差に抑えられます。
同形状のリピート型の寸法のバラツキが少ないです。

<火造り刃 刃先写真>

<彫刻刃型 刃先写真>

次に、刃先の比較です。
火造り刃は、手作業で作成するため、刃先幅や刃高のバラツキが大きくなります。
一方、彫刻刃型は均一な刃先幅で鋭利な切断を実現しています。

要求寸法精度を満足していない、
切断面品質や高さ精度が不安定

寸法のバラツキが大きく工程能力(cpk)が低く安定しない
など寸法精度でお困りの場合は、彫刻刃型で解決策をご提案いたします。